CB Hunter(中銀ハンター)は、ドルの流動性とチャート上に表示した資産の価格の乖離からシグナルを自動表示する、TradingViewのインジケータです。
V6.3では「★コンフルエンス」という新機能が加わりました。 中央銀行のバランスシート・IORB-SOFRスプレッド・ステーブルコイン供給量——3つのデータソースが同時に同じ方向を示した時だけ、チャート上にゴールドの★マークが出ます。 標準設定のまま、何も触らずに表示されます。
今回はこの★コンフルエンスシグナルを、暗号通貨から資源国通貨まで6通貨ペアで統計的に検証しました。
「スクリーンショットだけでは、偶然かもしれない」——そう思う方もいると思います。 だから、数年分のデータを使って、全トレードを1つずつ数えました。 このレポートでは、その全データを公開します。
1. BTC先物 買いシグナル — 9回中8勝
ビットコインは約4年周期の半減期で価格サイクルが変わります。 そのため、今回のバックテストでは買いシグナルのみを対象としました。
短期(20日以下)ではむしろマイナスになる傾向があります。 コンフルエンスの買いシグナルは「底値圏」で出るため、エントリー直後にもう一段下がることがあるのです。 しかし40日以上持つと、ほぼすべてのトレードがプラスに転じています。
「待って入って、さらに待つ」——これがBTCコンフルエンスの本質です。
全トレード一覧(40日保有)
| 結果 | シグナル日 | エントリー | 決済 | 損益 |
|---|---|---|---|---|
| ○ | 2022-06-12 | $23,110 | $23,655 | +2.4% |
| ○ | 2023-09-03 | $25,735 | $34,905 | +35.6% |
| ○ | 2023-09-10 | $25,030 | $35,320 | +41.1% |
| ○ | 2025-02-25 | $84,785 | $94,460 | +11.4% |
| ○ | 2025-03-09 | $79,025 | $95,410 | +20.7% |
| ○ | 2025-03-12 | $80,245 | $103,635 | +29.2% |
| ○ | 2025-11-16 | $91,970 | $95,355 | +3.7% |
| ○ | 2025-11-18 | $89,580 | $89,665 | +0.1% |
| × | 2025-12-14 | $85,985 | $65,500 | -23.8% |
注目ポイント
2022年6月の$23,110はベアマーケットの底値圏、2023年9月の$25,000台は次のブル相場前夜でした。 ★コンフルエンスが検知したのは「3つのデータソースが同時に割安を示したタイミング」です。 唯一の負けは2025年12月の年末急落(-23.8%)。イベントリスクは避けられません。
2. 資源国通貨(AUDUSD + NZDUSD)— 全保有期間プラス
6通貨ペアを検証した中で、5日〜60日の全ての保有期間で合算がプラスになったのは、この2通貨の組み合わせだけでした。
4パターン別 パフォーマンス
買い/売り × AUD/NZD の4パターンそれぞれで、性格が異なります。
27日保有でも累計+21.9%
累計+23.1% / 最大損-3.47%
累計+17.7%
長期で利が伸びるタイプ
買いと売りの時間軸の違い
買いシグナルは25日前後で利益が最大化し、その後は鈍化します。 一方、売りシグナルは60日まで伸び続けます。 「割安からの回復は早い」のに対して「割高からの下落はじわじわ進む」——この非対称性は運用に活かせるポイントです。
合算パフォーマンス(保有日数別)
| 保有 | 全体累計 | 勝率 | 回数 | 買い累計 | 売り累計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5日 | +40.2% | 70% | 50 | +22.8% | +17.4% |
| 15日 | +47.6% | 62% | 50 | +34.2% | +13.4% |
| 25日 | +60.9% | 67% | 49 | +40.9% | +20.0% |
| 40日 | +52.3% | 61% | 49 | +24.7% | +27.5% |
| 60日 | +60.7% | 57% | 49 | +14.1% | +46.6% |
全行がグリーンです。どの保有期間を選んでも合算プラス——これは6通貨中、この2通貨ペアだけでした。
3. 6通貨ペア 検証結果ランキング
EURUSD・GBPUSD・CADUSD・CHFUSDも含めた全6通貨ペアの成績です。
| # | 通貨ペア | 方向 | 回数 | 最適保有 | 累計利益 | 勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | AUDUSD | 売り | 10 | 60日 | +31.6% | 80% |
| 2 | NZDUSD | 買い | 17 | 25日 | +23.1% | 71% |
| 3 | AUDUSD | 買い | 14 | 25日 | +17.7% | 71% |
| 4 | CADUSD | 売り | 12 | 60日 | +16.2% | 82% |
| 5 | NZDUSD | 売り | 9 | 60日 | +15.0% | 62% |
| 6 | GBPUSD | 買い | 13 | 60日 | +10.0% | 69% |
| — | EURUSD / CHFUSD | — | — | 微益〜負 | — | |
資源国通貨(AUD・NZD・CAD)が上位を独占し、欧州通貨(EUR・GBP・CHF)は軒並み低調。 この差はなぜ生まれるのでしょうか。
4. なぜ資源国通貨で精度が出るのか
中央銀行がドルの流動性を増やすと、溢れたマネーは実物資産に流れ込みます。 銅やアルミなどのベースメタル、金、原油——こうしたコモディティの価格が上がります。
そして、その資源を輸出している国の通貨が連動して上昇するのです。
ドル流動性 → コモディティ価格 → 資源国通貨
オーストラリアは鉄鉱石・石炭・金の世界的な輸出国で、ニュージーランドも乳製品・木材・アルミニウムなど一次産品への依存度が高い国です。 コンフルエンスが検知するドル流動性の変化が、実物資産を経由して通貨に直接影響するからこそ、精度が高くなります。
逆にEURやGBPには、この経路がありません。ECBやBOEの独自の金融政策が「ノイズ」となり、ドル流動性だけでは捉えきれないのです。
このシグナルの使い方を
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