NY日照時間ボラティリティ・ビューア|投資家の見えない環境変数ツールを公開しました

質問です。あなたが冬になると気分が落ち込みやすいタイプだとして、その「気分」は、市場参加者全員にも同時に起きていると思いますか。

少なくとも、起きているらしい——というのが、20年以上前からアメリカ経済学会で議論されてきたテーマです。

北米の研究者たちが、米国・カナダ・スウェーデン・日本・オーストラリアなど9つの市場のデータを調べたところ、日照時間が短い季節に、株式リターンが下がる傾向が確認されたそうです。

しかも、緯度が高い国ほどその傾向は強い。南半球は北半球と6か月ずれて、ちょうど季節が逆転している通りに動くそうです。

ビットコインのチャートをじっと見ていると、ときどき「これは人間の心理の集合体なんだな」と思う瞬間があります。日照時間という、誰もが無意識に浴びている環境変数も、その心理の一部を形作っているのかもしれません。

このページのツールは、その「環境変数」を可視化するためのものです。そんなことを考えていたら、可視化ツールが欲しくなったので作りました。

ニューヨークの日照時間が、1年でどう動いているかを見られるツールです。

緯度40.7°の街は、夏至には1日約15時間、冬至には9時間15分。年間で6時間近く日照時間が変わります。

おもしろいのは「変化の速さ」のほうです。夏至と冬至は変化が止まる「静の点」で、春分と秋分は変化が最速になる「動の点」。1日あたり最大3分弱のペースで、日が伸びたり縮んだりしています。

実際に過去のS&P500の月次リターンを見ると、最も強いのは7月、最も弱いのは9月。夏至でも冬至でもなく、変化の真っ只中で市場は動いている。

これが日照のせいだけというはずもありません。でも、こういう変数があることを頭の片隅に置いておくと、相場の見え方が少し変わるかもしれません。

▼ ツールはこちらから(無料) 
https://cocosta.jp/nyc-daylight-volatility/

マウスを乗せると、その日の日照時間と前日比が表示されます。2026〜2028年の3年分を連続で並べてあるので、季節のリズムが繰り返される様子も眺められます。

太陽と市場のあいだに何があるのか。答えはたぶん、ひとつではありません。

ただ、こういう静かな問いを持ち続けることは、テクニカル指標やファンダメンタルズの話とは別の、もうひとつの相場の見方を育ててくれる気がしています。

ぜひツールで、ご自身の目で観察してみてください。

ココスタ・トレーディングカレッジ 佐々木徹

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