プラチナが長期投資に向かない理由はテスラにあり?

プラチナへの投資が人気だそうですね。短期的な値差を抜くには良いのでしょうが、長期投資だと怪しい気配もあります。当記事では、プラチナが長期投資に向かない(かもしれない)理由を、気ままに書いてみます。

 

自動車向けが需要の半分

プラチナを最も多く使う用途は、自動車の排ガス触媒ですね。全体の4割を占める大きさです。

ですから、今後も排ガスを発生する自動車という乗り物がずっと未来永劫続くのであれば、需要もそれほど変わらないというロジックが成り立ちます。

そして、もしその需要が続くなら、産出国が南アフリカほぼ一極かつ汚職などで供給が不安定なので、入り口が不安定になれば値は大きく跳ねることもあるでしょう。

だから、短期的な値差を抜いていくには向いているかもしれません。

でもね、長期的な投資と言われると、ちょっと気になることがあるんです。

 

テスラとシェール

時速100キロまで3秒台で達するというパワフルさ☓自動運転☓イーロン氏のカリスマで耳にしない日がないほど有名なテスラ。現時点では、自動車産業全体に影響を与えるようには見えないですよね。

でも、この徐々に売れてきている自動車を見ると、過去に似たような動きがあったものを思い出します。

それは、、、シェールガスです。

ほとんどの人がシェアの微増に見向きもせず、石油は枯渇すると思い、グリーン企業がバブルのように沸き起こり、そしてフラッキング技術の進化で全てが打ち砕かれました。

2040年にはシェールのガスが6割のシェアを越すという予測も出ています。

今年の3月には、産業を強くしたチェサピーク社の創業者が、不可思議な死を遂げたとの報道もありました(こちら)。

それくらい、利権構造を変えてしまったということかもしれませんね。

では、なぜシェールと電気自動車がつながるのでしょう?石油が増えたら、ガソリンや軽油で動く自動車も安泰なはずですものね。

 

技術革新で全てが変わる

フラッキングと電気自動車に共通していることは、技術革新で全てがひっくり返ってしまうということです。

私たちが住んでいる家やアパートなどには、電気が来てますよね。家の前に発電機をおいて、ガソリンを運んできて回し電気を作る人は少数派でしょう。うるさいし、臭いし、邪魔だし、危険ですものね。

でも、基本的には同じ理屈でエンジンを積み走っているのが今の自動車です。いろいろ書いてますが、私もガソリン車に乗っています。(テスラ買うほどお金ないので・・・)

同じように、今の自動車で電気式がさほど大きなシェアを持たないのは、いくつかの技術が、まだ十分でないからでしょうね。

ところがフラッキングと同じように、もし大容量の電池が出来たり、無線で十分な電気を飛ばせる技術が確立したり、噂になったダイソンがモーターを開発したりすれば、エンジン式の自動車とシェアが逆転する日も来るかもしれません。

 

 

プラチナが長期投資に向かない理由

ここまで、極めて小さな観点から書いてきましたし、もちろんそのような未来が来ない可能性の方が高いかもしれません。

ただ、一つだけ確実なことは、プラチナの最大用途が自動車の排ガス向けである以上、自動車の売れ行きが値段を左右する要因になるということです。

さらに排ガスを綺麗にするのに、レアメタルを使わない技術が開発される可能性も残っています。

ゴールドの場合は、お金の代替品である特性が強いですが、プラチナは自動車用途の顔を強く持つということですね。

なので、プラチナを長期投資で買われる方は、そのあたりも考慮に入れておかれることを、おすすめします。

プラチナのチャート(折れ線はゴールド&ヒストグラムは価格差)
プラチナのチャート(折れ線はゴールド&ヒストグラムは価格差)

ということで、最後はチャートでした。ハッピー・インベストメント!!

 

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