2014年のビットコイン講義を、12年越しで無料公開した理由

2014年、ビットコインの安値価格は1BTCあたり約3万円でした。

いま約1,000万円。当時の価格から100倍以上になっています。ただ、この記事で伝えたいのは「あのとき買っておけば」という話ではありません。

2014年に、ビットコインの構造を根本から解説する全7回の講義を収録しました。日本ではじめてのビットコインに関する映像講義として、Udemyでリリースしたものです。872人が受講し、評価は4.2。当時のレビューにはこんな声がありました。

「ビットコインと聞くと怪しい、詐欺などの印象しかなかったのですが、正しい知識を知ることでイメージが変わりました」

10年前にこのレビューを書いた方は、いまBTCの価格を見てどう思っているのでしょうか。

この講義を、YouTubeで全編無料公開しました。

なぜ12年前の講義をいま出すのか

「古い情報に価値があるのか」と思う方もいるかもしれません。正直に言うと、細かい規制や取引方法、ウォレットの操作手順は完全に時代遅れです。2014年のマウントゴックス直後の世界と、いまのETF承認後の世界では、インフラがまるで違います。

ただ、ビットコインの根本に流れる思想や考え方は変わっていません。

通貨とは何か。なぜ既存の通貨の定義はすでに崩壊しているのか。銀行やクレジットカード会社が築いてきた生態系(エコシステム)は、分散型の通貨が入ってきた時にどう変わるのか。破壊的なサービスが登場したとき、巨大企業はどう動くのか。

これらの問いは、12年前も、いまも、そしておそらくこの先も変わりません。

7本の講義で扱っていること

コースのタイトルは「ビットコイン生態系|既存通貨が主役をやめる日」です。

最初の講義では、なぜFXを教える立場からビットコインを取り上げるのかを説明しています。分散型市場としてのBTCの構造と、テクニカル分析がそのまま使えるという事実。そして当時のBTC市場規模がスイスフランの外貨準備の約半分まで来ていたという数字を出しています。

通貨の歴史を造幣局の子供向けページから辿り直す回もあります。物々交換から金本位制、そして管理通貨制度へ。その流れの中で、いまの通貨が自らの定義に当てはまらなくなっている矛盾を指摘しています。世界の1年間の貿易総額は約6兆ドル。FX市場の1日の取引量は5.3兆ドル。1年分の貿易に必要なお金が、FXでは約28時間で取引されている。この数字は、いま聞いてもインパクトがあります。

マイニングの回では、ドライヤー30台分の電力を使ってビットコインを採掘する人たちの実態や、日本で月18万円の電気代を払いながら夜間だけマシンを動かしていた人の話が出てきます。オーストリアで自分の川を持ち、自家発電でマイニングをしていた人の話も。

そして最終回のAT&T vs Skypeの事例。iPhoneのApp Storeで最初の2日間に100万ダウンロードを記録したSkype。月15ドルでかけ放題のサービスに対して、AT&Tは3G経由の利用を禁止しましたが、わずか6ヶ月で撤回に追い込まれました。「破壊的なサービスが出てしまうと、いかに大きな企業でも立ち打ちできない」という原則を、ビットコインの文脈で語っています。

情報ではなく、視座を確かめる

この講義の価値は「情報」ではありません。2014年の取引所の名前や操作方法を知ったところで、いまの役には立ちません。

価値があるのは「視座」です。

BTCがまだ3万円で、マウントゴックスが潰れた直後で、日本のテレビでは「怪しい」「危険」「違法」としか報道されなかった時代に、データと構造からビットコインを捉えようとした視点。その視点がいま振り返って正しかったのか、間違っていたのか。それを確かめること自体に意味があります。

変わったこと、変わらなかったこと。その両方が見えてきます。

全7回をYouTubeで無料公開中

以下のプレイリストから全編視聴できます。

▶ ビットコイン生態系|既存通貨が主役をやめる日(YouTube再生リスト)

そして2014年の視点を踏まえた上で、「ビットコインは”もう”なのか”まだ”なのか?」を考える無料コースも用意しています。10年先でも割高か割安かを判断する方法を解説したものです。

▶ ビットコイン?「もう」か「まだ」かに結論を(無料・要登録)

12年前の講義が、いまのあなたにとってどう映るか。答え合わせしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です