
ビットコインで一番強い月は、何月だと思いますか?
よく名前が挙がるのは11月です。2013年からの平均を取ると+41.3%で、数字だけ見ればぶっちぎりの最強月ですね。
ところが同じ11月でも、中央値で見ると+8.8%まで下がります。さらに直近4年に絞ると、中央値は-3.7%です。最強どころか、マイナスの月になってしまいます。
見る期間を変えるだけで、答えがここまで変わります。それを誰でも確かめられるように、ビットコイン月別騰落率のダッシュボードを作って公開しました。
老眼と、毎月の手計算から生まれました
白状すると、このツールは完全に自分のために作りました。
月別騰落率の表そのものは、海外のサイトでも見られます。ただ、とにかく字が小さいのです。最近ちょっと老眼気味の筆者には、スマホで開くとほぼ読めません。
もうひとつ困っていたのが、平均の取り方でした。全期間の平均しか出ないので、「直近4年だけだとどうなのか」を知りたいときは、毎回自分でデータを拾って計算し直していました。地味ですが、毎月やるとなかなかの手間なんですね。
そこで、見やすさを最優先にして、面倒な計算は全部自動でやってくれるものを作りました。
見やすさ優先で、ここにこだわりました
文字には、モリサワのBIZ UDゴシックを使っています。「誰にでも読みやすい」ことを目的に作られたユニバーサルデザインのフォントで、3と8、6と9のような数字の見間違いが起きにくいのが特徴です。
文字の大きさは、PCで17〜18pxと大きめにしました。色も真っ黒ではなく、白地で目がチカチカしにくい濃い墨色です。数字は小数1桁に丸めて、パッと見て頭に入る量に絞っています。

11月の+41%は、たった1回の暴騰が作っていた
冒頭の話に戻りましょう。全期間(2013年〜)で集計すると、11月の平均と中央値はこうなります。

平均と中央値がここまで離れているときは、どこかに極端な数字が紛れています。中央値とは、数字を小さい順に並べたときにちょうど真ん中に来る値のことです。つまり、1回だけの大当たりに引っ張られにくい物差しです。
年別の内訳を見ると、犯人はすぐに見つかります。

2013年11月の+450%です。この1回だけで、11月の平均がぐっと引き上げられていました。平均だけを見ていると、「一回だけすごかった月」を「毎年強い月」と読み違えてしまうのですね。
期間を変えると、結論がひっくり返る
このツールでは、集計する年を開始年と終了年で自由に選べます。「直近4年」のボタンを押すと、2022〜2025年の4年分だけで計算し直してくれます。

11月の中央値は-3.7%で、2勝2敗です。代わりに目立つのが10月で、中央値+8.2%の3勝1敗でした。8月にいたっては0勝4敗と、4年続けて下げています。
同じ「月別騰落率」でも、どの期間で測るかで、見える景色はまるで変わります。勝率の横には「3勝1敗」のように実際の回数も出るので、サンプルが少ないときは割り引いて読めるようにしました。
今年と同じ「半減期サイクル」だけで比べる
個人的に一番よく使っているのが、「今年と同じサイクル」ボタンです。
半減期とは、新しく発行されるビットコインの量が半分になるイベントで、およそ4年に一度やってきます。2026年は、前回の半減期(2024年)から2年後にあたります。同じ位置にいた2014年・2018年・2022年だけで集計すると、こうなりました。

12か月のうち10か月で、中央値がマイナスです。年間でも-56.1%、-73.4%、-64.2%と、3回とも大きく下げた年でした。
では、2026年はどうでしょうか。9月末時点で年初来-4.8%と、過去の同じサイクルよりずっと踏みとどまっています。サイクルどおりに動くのか、それとも今回は違うのか。この表を毎月眺めながら、確かめていきたいと思います。
画像で保存して、そのままXへ
気になった条件は、「画像で保存」ボタンで1枚の画像にできます。スマホなら、そのままXのアプリに渡せます。この記事のアイキャッチも、このボタンで作った画像です。
データは毎日、日本時間の朝9時ごろに自動で更新されます。言語は日本語のほか、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・スペイン語にも切り替えられます。
月末に一度、来月の傾向を眺めておくと良いですね。ブックマークしておいてもらえると嬉しいです。
ほかの無料ツールは、COCOSTA 無料ツールにまとめています。
※数値は2026年9月30日時点のものです。価格データはBitstampのビットコイン/米ドル(UTC基準)で、月の騰落率は「月末の終値 ÷ 月初の始値 − 1」で計算しています。
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