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米国債入札が大コケ。
それでもビットコインが崩れない理由
こんにちは!明日9月25日は、ビットコインの四半期SQです。先物やオプションが大きく清算される日を前に、市場には少しだけ警戒感が出ています。
9月21日、ビットコインはショートカバーを巻き込んで87,500ドル前後まで駆け上がりました。ところがその後は90,000ドルの手前で頭を抑えられ、いまは84,000ドル前後で調整しています。
上値を叩いたのは、暗号資産の世界の話ではありません。米国債の入札です。
「金利が上がれば、ビットコインは売られる」。多くの人がそう考えていますし、実際に今週も売られました。ただ、崩れ方をよく見ると、少し違う景色が見えてきます。
何が「大コケ」だったのか
9月23日、米財務省は700億ドルの5年債を入札にかけました。落札利回りは5.033%。5年債の入札で5%を超えたのは、2007年以来のことです。
ただ、問題は利回りの水準より、売れ方のほうでした。見るべき数字は2つあります。
- 応札倍率:売り出した額に対して、何倍の買い注文が集まったか。今回は2.21倍で、2018年12月以来の低さでした
- テール:入札直前の市場の利回りと、実際の落札利回りの差。今回は3.1bpで、記録上2番目の大きさです
入札の直前、市場ではこの5年債が5.002%で取引されていました。ところが実際に売り切るには、5.033%まで利回りを上げる必要があったのです。
たとえるなら、店頭で5.00%の値札を付けていた商品が売れ残り、閉店間際に5.03%まで値引きして、ようやく捌けたということです。
世界でいちばん安全とされる資産に、買い手が集まらなかった。市場が青ざめたのは、ここです。

中身も弱いものでした。海外の中央銀行や機関投資家を含む間接入札の比率は54.31%で、前回の61.51%から大きく落ちています。売れ残りを引き受けたディーラーの比率は、15.77%まで膨らみました。
強すぎる景気と、跳ねたMOVE指数
同じ日、9月の米総合PMI速報は58.4と、予想を大きく上回りました。景気が強すぎて、インフレが収まらない。その不安が入札の前から債券を売らせ、10年債利回りは一時5.1%を超えています。

入札の結果を受けて、米国債のボラティリティ指数であるMOVE指数が、95.45まで跳ねました。1日で+21.5%です。
MOVEが跳ねると、債券を担保にした取引の証拠金が引き上げられます。追加の担保を出せない人は、ポジションを落とすしかありません。
債券とは直接関係のないユーロが売られ、ビットコインが頭を打ったのは、この連鎖です。

9月25日のSQという技術的な節目を前に、MOVE指数がビットコインの上値を抑えた。これが今週の短期の構図です。
ここで、ひとつ引っかかること
入札の大コケ、金利の上昇、MOVEの急騰。ビットコインにとって不利な材料が、1日のうちに山盛りでそろいました。
ところが、ビットコインの下げは上昇の一時的な頭打ち程度で止まっています。
弱いときのビットコインなら、こうはいきません。筆者はこの反応に、相場の性格が変わり始めたサインを見ています。
ビットコインはいま、ハッキング騒ぎで強気になりきれない人、半減期サイクルへの乗り遅れを恐れる人、そして消去法でハードマネーを探す人のど真ん中にいます。この綱引きが、少しずつ強気のほうへ傾き始めています。
金利が上がるほど、なぜビットコインにお金が押し出されるのか。
その理由を、チャートと数字で。
続き(BTCフォーキャスト本編)では、今回の押しの先に何があるのかを追いかけています。読み終える頃には、SQ明けから10月にかけて、どの数字を見ればいいかが手元に残るはずです。最初の7日間は無料なので、今週号をそのまま読んでから決めてもらえます。
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ハッピー・ビットコイン!!
ココスタ 佐々木徹


